2010年 07月 09日
イェルサレムの写真展 |

100年以上前にガラス乾板から焼かれたプリントは精緻で、不思議な静謐さをたたえていた。私はイェルサレムに行ったことがないから、写真にとどめられた過去の姿と現在の様子を比較することはできないけれども、ここに写っているのは砂ばかりの乾燥した土地に石でできた壮大な建築物とわずかばかりの水と植物が寄りそった街で、お世辞にも住みやすそうには見えない。この街の何がそれほど人々を惹きつけるのか、キリスト教徒でもユダヤ教徒でもイスラム教徒でもない私にはよくわからない。
最後の展示室では、今回の展示作品の出所であるエルサレムの古書店店主アブラハム・マデイスケル Abraham Madeisker 氏のインタビュー映像が流れていた。イェルサレムという街に対する想いと古い写真に対する真摯な想いを語っていた。
本展覧会の開催は、クラクフ・ユダヤ文化フェスティバルのディレクター、ヤヌシュ・マクフ Janurz Makuch のアイデアによる。マクフ自身が古書肆マデイスケルにおいて初めてこれらの写真を見たとき、その力にひじょうな感銘を受けた。写真は彼がこれまで知らなかった、現在のエルサレムの表面に隠された過去の無数の層を垣間見せてくれたのだという。

by come-and-go
| 2010-07-09 23:50
| ポーランド































