2009年 12月 28日
ホース定期演奏会感想文 |
服部くんと佳村萌さんが歌う「翼を●ださい」という変化球で幕を開けた今回の演奏会(実際には幕はないが)。暗転後、ランプを持った中尾さんに導かれて奈落から出現した魑魅魍魎2人=宇波さんと泉さん(銀河鉄道999の車掌さんみたいに目だけ光っている)がえんえんむせび泣く。
他人が「泣く」のを観ると、泣く理由はわからなくても、ある種のカタルシスを感じるということがわかった。悲劇というのはカタルシスをもたらすための装置だが、カタルシスをもたらすためには、「泣く」に至るまでのいきさつをわざわざ説明しなくても、適切に泣きさえすればよい、ということは新鮮な発見であった。
さて2人がさんざん泣いたあと、ようやく江崎さん古池さんがやはり奈落から登場し、たんたんと演奏を始める。その背後で魑魅魍魎の泉さんが泣きながら「やめろぉぉおおお!!!!」と絶叫する。
その曲が終わるとステージの照明が点いて泉さんのMC。ぼくたちは地獄から来たホースなんですが、今回は地獄から来たところを再現ドラマにしてみました、とのこと。あと「死神」になってしまった自分のキャラクターが、人生最大の怒りを抱えて憤死に至るまでの状況を手短に説明。ここの部分が「泣く」に至るまでの経緯に当たるのだけど、その状況があまりにバカバカしいため、悲劇を通り越して喜劇になってしまう(悲喜劇の誕生!)。
さらに2曲演って中入り。休憩時間に私はたまたま小林泰三の「肉」(『家に棲むもの』所収)という短篇を読んでいたのだけど、2ステージめの曲中に泉さんが「マンモス焼き肉」云々と叫んだので、私が読んでいる本の内容を透視されているかのような奇妙な感じを覚える。
ダンスの曲では服部さんが観客を誘ってもほとんどだれも腰を上げようとしないので(観客も慣れてきたか?)、ステージ後方で行ったり来たりしている中尾さんに「Shall we dance?」と声をかけていた。それを無視して黒子に徹する中尾さん。
さくさくと曲の演奏が進んだところで唐突に観客に楽譜が回され、「悲しくて●りきれない」を全員で歌って幕(実際には幕はないが)。加藤和彦追悼の意味もあるだろうけど、第九なんかよりもずっと今の心情にぴったりくるなあ。作詞がサトウハチローとは知らなんだ。
アンコールは108回の曲だったが、64回くらいで勘弁しといてくれた。除去しきれぬ煩悩を何十も抱えたまま、ぼくたちは年を越すのだ。
他人が「泣く」のを観ると、泣く理由はわからなくても、ある種のカタルシスを感じるということがわかった。悲劇というのはカタルシスをもたらすための装置だが、カタルシスをもたらすためには、「泣く」に至るまでのいきさつをわざわざ説明しなくても、適切に泣きさえすればよい、ということは新鮮な発見であった。
さて2人がさんざん泣いたあと、ようやく江崎さん古池さんがやはり奈落から登場し、たんたんと演奏を始める。その背後で魑魅魍魎の泉さんが泣きながら「やめろぉぉおおお!!!!」と絶叫する。
その曲が終わるとステージの照明が点いて泉さんのMC。ぼくたちは地獄から来たホースなんですが、今回は地獄から来たところを再現ドラマにしてみました、とのこと。あと「死神」になってしまった自分のキャラクターが、人生最大の怒りを抱えて憤死に至るまでの状況を手短に説明。ここの部分が「泣く」に至るまでの経緯に当たるのだけど、その状況があまりにバカバカしいため、悲劇を通り越して喜劇になってしまう(悲喜劇の誕生!)。
さらに2曲演って中入り。休憩時間に私はたまたま小林泰三の「肉」(『家に棲むもの』所収)という短篇を読んでいたのだけど、2ステージめの曲中に泉さんが「マンモス焼き肉」云々と叫んだので、私が読んでいる本の内容を透視されているかのような奇妙な感じを覚える。
ダンスの曲では服部さんが観客を誘ってもほとんどだれも腰を上げようとしないので(観客も慣れてきたか?)、ステージ後方で行ったり来たりしている中尾さんに「Shall we dance?」と声をかけていた。それを無視して黒子に徹する中尾さん。
さくさくと曲の演奏が進んだところで唐突に観客に楽譜が回され、「悲しくて●りきれない」を全員で歌って幕(実際には幕はないが)。加藤和彦追悼の意味もあるだろうけど、第九なんかよりもずっと今の心情にぴったりくるなあ。作詞がサトウハチローとは知らなんだ。
アンコールは108回の曲だったが、64回くらいで勘弁しといてくれた。除去しきれぬ煩悩を何十も抱えたまま、ぼくたちは年を越すのだ。
by come-and-go
| 2009-12-28 23:55
| 聴く































