2009年 03月 16日
KAZIK「12 GROSZY」 |
本日のBGMはポーランドのロック歌手、KAZIK(カジク)のアルバム「12 GROSZY(ドヴァナシチェ・グロシ)」。冒頭の表題曲「12 GROSZY」は、「słowa, słowa(スウォヴァ、スウォヴァ)」という歌詞で始まる軽快なラップ調の社会風刺曲(いまは何でもYouTubeで聴けて便利だね)。「słowa」というのは英語のwordsに相当するポーランド語で、「歌詞」でもあり「言葉」でもある。イントロで「歌詞、歌詞」と叫んでいると見ればこれは楽屋落ちだが、「言葉、言葉」と取れば、聖書の「はじめに言葉があった」を思い起こさせる。
こんなふうに全編、いろいろな仕掛け、言葉遊び、音遊び、良識派や厳格なカトリック教徒の顰蹙をわざと買うような曲が詰め込まれている。鼻ほじってて、ブレてて、いかにもやる気なさそうなジャケット写真も人を喰っている。歌詞も曲もノリがいいため、繰り返し聴いていると自然に覚えて、お下劣だったりヤバイ内容でも、言葉遊び歌のようなつもりで口ずさんでしまうのがちょっと困る。「Idę tam gdzie idę (俺は俺が行くところに行く)」とか「Zagubiłem się w mieście (街で迷子になった)」などはとくに歌いやすいです。
ただ、たしかカセットテープ版には(収録時間の関係からか?)収録されていなかった「Spowiedź święta(スポヴィェチ・シフィエンタ=祭日の懺悔)」は、やはりCDにも入れないほうがよかったかも。女の金切り声と赤ん坊の泣き声をバックに、カトリック原理主義のリジク神父のことなど、ポーランドのうんざりする現実をえんえん語られると一気に陰鬱になるので、私は我慢できず次の曲にスキップしてしまいます。この曲さえなければ私にとってはヘヴィ・ローテーション確実アルバムなのですが。
こんなふうに全編、いろいろな仕掛け、言葉遊び、音遊び、良識派や厳格なカトリック教徒の顰蹙をわざと買うような曲が詰め込まれている。鼻ほじってて、ブレてて、いかにもやる気なさそうなジャケット写真も人を喰っている。歌詞も曲もノリがいいため、繰り返し聴いていると自然に覚えて、お下劣だったりヤバイ内容でも、言葉遊び歌のようなつもりで口ずさんでしまうのがちょっと困る。「Idę tam gdzie idę (俺は俺が行くところに行く)」とか「Zagubiłem się w mieście (街で迷子になった)」などはとくに歌いやすいです。
ただ、たしかカセットテープ版には(収録時間の関係からか?)収録されていなかった「Spowiedź święta(スポヴィェチ・シフィエンタ=祭日の懺悔)」は、やはりCDにも入れないほうがよかったかも。女の金切り声と赤ん坊の泣き声をバックに、カトリック原理主義のリジク神父のことなど、ポーランドのうんざりする現実をえんえん語られると一気に陰鬱になるので、私は我慢できず次の曲にスキップしてしまいます。この曲さえなければ私にとってはヘヴィ・ローテーション確実アルバムなのですが。
by come-and-go
| 2009-03-16 23:59
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