2011年 09月 14日
パフォーマンスの本と記録写真、ダリ劇場美術館 Teatre-Museu Dalí |
それにしても、Figueres は発音も表記もフィゲレスなのに、ネットで「フィゲラス」という表記が圧倒的に多いのはどうしたことか?
……とまあこんな感じで、ちょっと有名な絵は真っ暗な部屋の奥にひっそりと展示してあったり、美術館というよりはビックリハウスというか秘宝館というかテーマパーク的、とってもキッチュで悪趣味なつくりになっておりました。「風景の中の謎めいた要素」がここの目玉作品らしかった。
ともかくダリという人が次から次へとアイデアあふれる泉だったことはわかった。
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18:30からエンポルダ美術館の地下ホールで、デニス・ブラッカー Denys Blacker と私がパフォーマンス・アートのドキュメンテーションについて話す。その場にいたのは10人ほどで、ほぼ全員 La Muga Caula 関係者だったと思う。デニスはパフォーマンス・アートの記録アーカイヴについてスライドを使って説明した。私はつたない英語で、自分がパフォーマンス・アートを撮影するようになったきっかけや撮影時の心がけなどを話したのだけれど、カタルーニャ語に訳してくれる人はいなかったので、内容がどの程度伝わったのかはよくわからない。ともかくパフォーマンスはライヴで1回こっきり、撮影も1回限りのインプロヴィゼーション、撮影者はパフォーマーとインプロ・セッションをしているようなものだ、という話をしたつもり。
質疑応答ではジョアンと年輩の女性から質問をいただいた。ジョアンの質問は、撮影前にパフォーマーにどう動くかなどをあらかじめ訊いておくのかどうか。私の答えは、パフォーマーみずからすすんで話してくれる場合は聞いておくが、私からはとりたてて質問することはない、あえて訊くとすれば照明の状態くらい(暗くするのか、途中で明るさを変えるかなど)。女性の質問は、パフォーマーと撮影者の意図がずれた場合はどうするのかというようなことだった。私の立場はまずパフォーマンスありきで、記録写真はパフォーマーが望めば撮るけれど、パフォーマーが望まなければ撮らない。記録写真はパフォーマーと撮影者の共同作品というスタンス。
そのあと数人で近くの店にビールを飲みに行った。私はオレンジ生しぼりジュースを頼んだら、砂糖がついてきた。カタルーニャ語話者ばかりで私の話し相手はあまりおらず、ウクライナから来た若いにいちゃんとオランダから来たおばちゃん(いずれもボランティアさん)と英語でちょっと話した程度。
夜10時頃レス・エスカウレス Les Escaules 到着。バルの奥にある、学校の講堂のようなホールで夕食をいただく。屋内パフォーマンスはこのホールでやるとのこと。
ポーランドのアーティスト、ユスティナ・グロフスカ Justyna Górowska とその彼氏アダムが来る。みんな英語で話す。
眠くて仕方がないので10:30頃宿舎に連れていってもらう。ものすごく古そうなおうち。すんごくでっかい鍵で扉を開ける。金曜までこの家には私ひとりだそうなので気が楽。カメラのデータをUSBメモリに移し、12:00就寝。
by come-and-go
| 2011-09-14 23:59
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