2011年 04月 05日
『死んだ女は歩かない2—あくまで乙女—』を読む |
牧野修『死んだ女は歩かない2—あくまで乙女—』をイッキ読み。ゾンビ祭りだった前巻に比べ、今回はチェンジリングと化した「強い女」祭りの様相。息もつかせぬアクションが次から次へとテンポよく展開、間に挟まる回想シーンももたつかず、最後までフルスロットルで飛ばします。乾月と種の過去や、乾月の弟とシン所長の関係など、だいぶ明らかになってきたよ。無苦ちゃん、蟻塚くん、ゾンビのデージーなど、ゆる萌えキャラは健在。今回新たに、コンビニ店員のおばさん(でも私より若いな)チェンジリング・アシッドQ、赤いラテックス製ジャンプスーツの残酷姉妹など、個性的なサブキャラが続々登場。笑えました。腐敗臭をおさえ、うどん出汁の匂いがするかわいいゾンビなら、やっぱりうちにお手伝いに来てうどんを作ってほしいものです。あと、こしあんラーメンは案外イケるかもと思いました(こしあんをスープに溶かさず、口直しとして食べれば)。
短編「死んだ男は眠れない」(『幻狼ファンタジアノベルス2周年記念BOOKLET』所収)は、蟻塚くんと叔母(母の姉なら伯母では?)の遥子さんのエピソード。ゾンビホイホイ!には笑った。最後はしみじみホロリとさせられます。
by come-and-go
| 2011-04-05 22:02
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