2010年 11月 10日
水野竜生展「上海からタヒチへ」 |
仕事帰りに水野竜生展「上海からタヒチへ」@ギャラリー根津七弥を観に行く。
会場のギャラリー根津七弥は、もともと質屋さんだった古い木造の建物を生かして今年10月にオープンしたばかりのギャラリー。靴を脱いで上がり框をあがると左右に廊下が伸びており、その先の正面に畳敷きの部屋がある。その左側の小部屋がもと蔵だったところで、入り口には分厚い扉が付いている。
玄関と廊下の突き当たりと畳敷きの部屋には、上海の路上でライヴで描いたという油彩が展示されている。モチーフはホテルなどの建築物だが、大胆な色使いと筆・ナイフづかいで、かなりの厚塗りながら、印象をすばやく描き留めたスケッチ風の作品。1枚描くのに30分くらいとのこと。上海の街なかにイーゼルを立てていると中国人が大勢集まってきて、絵を観ながらいろいろなことを勝手にしゃべるのだそうで、その喧噪や渦巻くエネルギーもまるごとカンバスに定着されているように感じた。
全身で街を感じながら制作するこのライヴ感は、路上スナップとも共通すると思った。
蔵の部屋にはタヒチで描かれた作品が展示されている。小国紙という薄い和紙に礬水(どうさ)を塗って目止めしたものを丸めて持っていき、現地でアクリル描画、帰国後に裏打ちしたそうだ。こちらのモチーフは人や植物や風景で、いずれもあっけらかんと明るく透明な色合い。のんびりしたのどかな雰囲気が伝わってくる。
水野さんの絵を観るといつも自分でも絵が描きたくなるのだった。
水野竜生展「上海からタヒチへ」はギャラリー根津七弥で14日まで開催中。
会場のギャラリー根津七弥は、もともと質屋さんだった古い木造の建物を生かして今年10月にオープンしたばかりのギャラリー。靴を脱いで上がり框をあがると左右に廊下が伸びており、その先の正面に畳敷きの部屋がある。その左側の小部屋がもと蔵だったところで、入り口には分厚い扉が付いている。
玄関と廊下の突き当たりと畳敷きの部屋には、上海の路上でライヴで描いたという油彩が展示されている。モチーフはホテルなどの建築物だが、大胆な色使いと筆・ナイフづかいで、かなりの厚塗りながら、印象をすばやく描き留めたスケッチ風の作品。1枚描くのに30分くらいとのこと。上海の街なかにイーゼルを立てていると中国人が大勢集まってきて、絵を観ながらいろいろなことを勝手にしゃべるのだそうで、その喧噪や渦巻くエネルギーもまるごとカンバスに定着されているように感じた。
全身で街を感じながら制作するこのライヴ感は、路上スナップとも共通すると思った。
蔵の部屋にはタヒチで描かれた作品が展示されている。小国紙という薄い和紙に礬水(どうさ)を塗って目止めしたものを丸めて持っていき、現地でアクリル描画、帰国後に裏打ちしたそうだ。こちらのモチーフは人や植物や風景で、いずれもあっけらかんと明るく透明な色合い。のんびりしたのどかな雰囲気が伝わってくる。
水野さんの絵を観るといつも自分でも絵が描きたくなるのだった。
水野竜生展「上海からタヒチへ」はギャラリー根津七弥で14日まで開催中。
by come-and-go
| 2010-11-10 23:57
| 観る