2009年 05月 07日
飯田華子の世界 |
昨日は高円寺の円盤に飯田華子さんの紙芝居を見に行った。円盤ジャンボリーでたまたま初めて見て、なんだかほかでは見たことのない不思議な作風なので気になっていた。今回はギターの日比谷カタンさんとドラムの久下恵生さんが1ステージずつ共演。
どういう紙芝居か説明するのはなかなかムズカシイのだが、ひとことで言えば、子どもには見せられない大人の紙芝居。円盤ウェブサイトの謳い文句によると「段ボールに直接描かれた情熱的で生理的でときどき間抜けで大胆、詩情豊かで体液を感じる紙芝居」。
絵柄はどことなくなげやりな1970年代風。ストーリーは魔術的リアリズム風なところもあり、ニューウェーブSFチックなところもあり。体から花が咲く体質の女が衰弱したので、「ぼく」が女の首から下を土に埋めておくと、女の体から小さな女がたくさん生えてくる(「花」)とか、自分の失敗に恥じ入り、小さくなりたいと思っていた星子は逆になぜか巨大化してしまうが、その手足は自分の体内にめりこみ、もう一度自分の体から生まれ落ちて星になる(「星子の冒険」)とか、その星になった星子が地球上の少年と往復2年かかってレーザー通信のやりとりをする(「星子の恋」)とか。吾妻ひでおが好きな人はきっと気に入るのでは?(ただし絵は萌え系ではありませんが)。
絵は段ボールにポスターカラーのようなマット系の画材で、ビビッドな色を使って描かれているが、各作品のタイトルはなぜか太めの油性ペンでレタリングなどせずにささっと書きなぐってあるだけなのが妙にアンバランスで笑える。
ナレーションは体液を感じさせる甘い低めの声で、演技や抑揚は控えめに、わりとぶっきらぼうに語られる。この一見淡々とした語り口がなかなか良い。おしつけがましくなく、自然と引き込まれてしまう。
また機会があれば見に行きたいなあ(あと、日比谷カタンさんのトークも面白かったです)。
どういう紙芝居か説明するのはなかなかムズカシイのだが、ひとことで言えば、子どもには見せられない大人の紙芝居。円盤ウェブサイトの謳い文句によると「段ボールに直接描かれた情熱的で生理的でときどき間抜けで大胆、詩情豊かで体液を感じる紙芝居」。
絵柄はどことなくなげやりな1970年代風。ストーリーは魔術的リアリズム風なところもあり、ニューウェーブSFチックなところもあり。体から花が咲く体質の女が衰弱したので、「ぼく」が女の首から下を土に埋めておくと、女の体から小さな女がたくさん生えてくる(「花」)とか、自分の失敗に恥じ入り、小さくなりたいと思っていた星子は逆になぜか巨大化してしまうが、その手足は自分の体内にめりこみ、もう一度自分の体から生まれ落ちて星になる(「星子の冒険」)とか、その星になった星子が地球上の少年と往復2年かかってレーザー通信のやりとりをする(「星子の恋」)とか。吾妻ひでおが好きな人はきっと気に入るのでは?(ただし絵は萌え系ではありませんが)。
絵は段ボールにポスターカラーのようなマット系の画材で、ビビッドな色を使って描かれているが、各作品のタイトルはなぜか太めの油性ペンでレタリングなどせずにささっと書きなぐってあるだけなのが妙にアンバランスで笑える。
ナレーションは体液を感じさせる甘い低めの声で、演技や抑揚は控えめに、わりとぶっきらぼうに語られる。この一見淡々とした語り口がなかなか良い。おしつけがましくなく、自然と引き込まれてしまう。
また機会があれば見に行きたいなあ(あと、日比谷カタンさんのトークも面白かったです)。
by come-and-go
| 2009-05-07 23:59
| 観る