2009年 05月 05日
いける |
庭を掘っていたら、ふと、「いける」という言葉を思い出した。語尾のイントネーションが上がる「イケる」ではなくて、「け」だけ上がって「る」は下がる。植木の枝などを「いけといたら(根が)ついた」というふうに祖母が使っていたのだ。
「いける」は「埋ける」で、「土の中に埋める」という意味がある。辞書によると、炭火を灰の中に埋めることや、炭火を火鉢の灰の上に置くことも「埋ける」と言う。また、保存のために野菜などを土に埋めることもこう呼ぶ。
でも、祖母のこの場合の「いける」は、土の中に全部うずめるのではなくて、上の方は土の上に出しておくのだから、「草木を植える」という意味の「生ける/活ける」の方かもしれない。
「生ける/活ける」は、現在では生け花以外ではあまり聞かれなくなった言葉だが、もっと昔には「命を保たせる/生き続けさせる」という意味や「魚を生かして飼う」という意味もあった(「生け簀」という言葉が残っているね)。大辞泉によると、なんと「生き返らせる」という意味もあったそうだ。「この馬いけて給はらむ」という古本説話集(鎌倉初期)の用例が出ている。
「いける」は「埋ける」で、「土の中に埋める」という意味がある。辞書によると、炭火を灰の中に埋めることや、炭火を火鉢の灰の上に置くことも「埋ける」と言う。また、保存のために野菜などを土に埋めることもこう呼ぶ。
でも、祖母のこの場合の「いける」は、土の中に全部うずめるのではなくて、上の方は土の上に出しておくのだから、「草木を植える」という意味の「生ける/活ける」の方かもしれない。
「生ける/活ける」は、現在では生け花以外ではあまり聞かれなくなった言葉だが、もっと昔には「命を保たせる/生き続けさせる」という意味や「魚を生かして飼う」という意味もあった(「生け簀」という言葉が残っているね)。大辞泉によると、なんと「生き返らせる」という意味もあったそうだ。「この馬いけて給はらむ」という古本説話集(鎌倉初期)の用例が出ている。
by come-and-go
| 2009-05-05 20:55
| 言葉